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魅力 バイロイトはすばらしい!かって、名古屋の芸文センターでルネ・コロがローエングリンを歌ったドイツ・ライン・オペラを聞き、結構前のほうの平土間席だったが舞台には遠く、欲求不満になった。オペラによって満たされているという充実感には程遠かった。今回のバイロイトは舞台装置、演出(もっと繰り返してみないと解らない)には「?」だったが、オケもソロ歌手も合唱団もすばらしかった。歌劇場と一体となって私たちを包みこんだ。漆黒の宇宙から命が生まれてくるように『ローエングリン』は始まった。声は波動となって心を揺らした。
私の座ったすぐ後に、手にした杖も震えているように見える100歳ぐらい(まさか)のお婆様が倒れそうになりながらも席につかれた。途中で運び出された様子も無かったから、ちゃんと最後まで楽しまれたのだろう。(オペラの始まる前、観客が席につくと、左右のドアがガタンガタンと閉められ中からガチャガチャとドア係の若く美しい娘さんたち(なんと日本人がいた)が鍵をかける)だから、途中で出るのは、難しいと思う)
バイロイト音楽祭に行った!これで充分だと思って帰国したが、この婆さんを思い出すともう1度、こんどは今年上演されなかった「リング」4公演を申し込んでみるかという気になった。また、15年かかると私は70歳だ。生きていられるだろうか?
注:バイロイト音楽祭はドイツ中東部の地方都市バイロイトで毎年夏に、ワーグナーのオペラを、そのためだけに作ったバイロイト歌劇場で上演するものです。席数が少ないため(1925席)チケットの入手はきわめて困難とされています。
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